今年も五月人形を飾る季節がやってきた!そう思って箱を開けてみたものの、飾り方を忘れてしまう。
そんなお話をよく耳にします。
節句行事は一年に一度なので、一年先まで覚えていられるものでもないので、このような悩みはつきもののようです。
今回は五月人形の兜の飾り方を、画像を使ってご紹介します。
今年初めて五月人形を飾る方、去年も飾っていたけれども忘れてしまった方、飾り方に不安がある方にご覧いただけると嬉しいです。
兜飾りの付属品を出す
それでは早速、箱(お櫃)から中身を出してみましょう。
兜飾りの付属品は、基本的にこの5点です。
①お櫃・・・兜の入っている箱です。蓋の上に兜を飾ります
②芯木・・・兜を支える木の台です
➂鍬形・・・兜の両側に差し込むツノです
④袱紗・・・兜の下に敷く布です
⑤作札・・・文字が書いてある木製の札です
芯木を置く
まず、芯木を櫃の蓋の中心に置きます。
写真のように、漢字の「上」の形に似た芯木は、出っ張りが正面にくるように置いてください。
袱紗を芯木の上にかける
袱紗の中心を、芯木の頭にかけるようにかぶせます。作家の名前が書いてある面が表側です。
天賦の兜など櫃と同じ色の芯木や、模様の付いている芯木は袱紗をかぶせずに、芯木の下に敷くのもおすすめです。
鍬形を差し込む
さぁ、ここが一番大事なポイントです。鍬形台を軽く押さえながら、鍬形を奧まで差し込んでみましょう。
これらは間違いです。「雄山」「道斎」など文字が書いてある面が裏側の印です。
また、左右の向きで迷ったら、クワガタムシを思い出してみてください。
こちらが正しい形です。
龍頭が付いている兜は、龍頭も差し込みます。
兜を芯木の上にのせる
兜正面の中央部分(眉庇)を優しく掴んで持ちあげて、
芯木の上にのせます。芯木の頭に兜の天辺の裏側を当て、安定させてください。
そして、鍬形の左右がまっすぐ平行になるように傾きを調整します。
作札を置く
最後に、作札や名前札を櫃の前に置いて完成です。写真では右側に置いていますが決まりはありません。
芯木の前後の位置や、袱紗のバランスはお好みで調整してみてください。
動画はこちら
いかがでしたでしょうか。飾ったことのある方は思い出していただけましたでしょうか。
雄山ではYouTubeで 兜の飾り方の動画を公開しています。今回使用した画像はその動画から切り取ったものです。
動画はたったの1分です。上の画面からも再生できますので、是非ご覧くださいね。
武将タイプの兜や鎧の飾り方は別の記事でご紹介いたします。