五月人形の飾り方をご紹介します【鎧飾り編】

今年も五月人形を飾る季節がやってきた!そう思って箱を開けてみたものの、飾り方を忘れてしまう。
そんなお話をよく耳にします。
節句行事は一年に一度なので、一年先まで覚えていられるものでもないので、このような悩みはつきもののようです。

今回は 鍬形のある兜で、小具足(手足や顔など)が付いている鎧の組み立て方を、画像を使ってご紹介します。

今年初めて五月人形を飾る方、去年も飾っていたけれども忘れてしまった方、飾り方に不安がある方にご覧いただけると嬉しいです。

目次

鎧飾りの付属品を出す

それでは早速、箱(お櫃)から中身を出してみましょう。兜、鎧以外の付属品はこちらです。
お櫃の下にボール紙の箱(付属箱)が入っています。画像右側の4点は付属箱の中身です。

①お櫃・・・兜や鎧などが入っている黒い箱です。蓋の上に鎧を飾ります
②作札・・・文字が書いてある木製の札です
➂佩楯・・・太ももの部分です
④鍬形・・・兜の両側に差し込むツノです
⑤面頬・・・顔の部分です
⑥脛当・・・足部分の上です
⑦毛履・・・足部分の下です

佩楯の帯を蓋の間にはさむ

まず、佩楯をセットします。佩楯は長方形の板が帯で横に2枚つながっている部品です。
帯の両端を内側に折って蓋の角にはさんでください。
そして、佩楯の帯の中心(画像の赤い丸)が、櫃のセンターにくるように、左右対称に広げます。

鎧を蓋の上に置く

お櫃の上に鎧を置きます。鎧の腰から下の台形部分を草摺(くさずり)というのですが、正面の草摺の中心を、佩楯の中心にそっとかぶせるようにのせてください。

なお鎧は芯木(しんぎ)と呼ばれる木の骨組みに通してあるものと、そうでないものがあります。別々の場合は芯木を組み立てて、鎧胴の下から芯木を通して同じ状態にしてください。

面頬の紐を芯木にかける

次は面頬です。元々は顔を守る防具ですが、五月人形の場合はお顔になります。

芯木の頭の丸い部分の左右の切れ込みに、面頬の紐をかけます。
紐の長さは調節できるようになっていて、面頬が入っている袋に その説明の紙が入っております。
紐がしっかりかけられていれば、兜を乗せた後でも調節可能です。

兜に鍬形を差し、芯木の上にのせる

兜に鍬形を差し込みます。注意点はこちらにまとめています。

兜を芯木の上にのせて、面頬の前に、あごの紐である忍緒(しのびのお)をもっていきます。
顔や兜がまっすぐ正面を向くように、バランスを整えてみてください。

毛履と臑当を置く

あともう少しです。脛当に毛履を履かせて、佩楯の前に置きます。
この時 左右の間に少し空間をつくった方が、五月人形として自然に見えると思います。
脛当には右の画像のように、左右があるものもあります。出っ張っている方が外側に向きます。

作札を置く

最後に作札を置いて完成です。画像のように飾れましたか?
付属品が多くて大変だったかもしれませんね。お疲れ様でした。

動画はこちら

いかがでしたでしょうか。飾ったことのある方は思い出していただけましたでしょうか。
雄山ではYouTubeで 鎧の飾り方の動画を公開しています。今回使用した画像はその動画から切り取ったものです。

動画はたったの1分です。上の画面からも再生できますので、是非ご覧くださいね。

戦国武将の鎧、小具足の付かない鎧の飾り方は別の記事でご紹介いたします。

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