強さと機能美を兼ね備えた象徴である「兜」とカシオ計算機株式会社の耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”最上位シリーズ「MR-G」の姿を重ね合わせ、“G-SHOCK”40周年を記念したオリジナルの兜「衝撃丸-皚(がい)-」を特別に制作しました。
「衝撃丸-皚(がい)-」をモチーフに、自分を貫く強靭な意志を表す白糸威(※1)や虎の前立を造形で表した“G-SHOCK”『MRG-B2000SG』が11月10日より世界限定700個で発売されます。
※1…威(おどし)とは兜や鎧を構成する板状のパーツを糸で綴じ連ねたもの。その糸が白色のものを、白糸威と呼ぶ。
以下、カシオ計算機株式会社のプレスリリースを引用しております。
“MR-G”は、「究極のタフネスウオッチ」をコンセプトに最先端技術や熟練の金属加工技術を採り入れ、細部まで丹念に作り上げた“G-SHOCK”の最上位シリーズです。強さと機能美を兼ね備えた象徴である「兜」と“MR-G”の姿を重ね合わせ、“G-SHOCK”40周年を記念したオリジナルの兜「衝撃丸-皚-」を特別に制作しました。
今回ご案内します『MRG-B2000SG』は、オリジナルの兜「衝撃丸-皚-」をモチーフに、ホワイトバンドや職人が彫刻を施したベゼルにより、強靭な意志を表現した造形が際立つ耐衝撃ウオッチです。「衝撃丸-皚-」の前立を手掛けた彫金師・小林正雄氏がベゼルに強さの象徴である虎の姿を手作業で彫っているほか、石目(※2)の大きさと形状を変えることで虎の縞模様を表現しています。
他の色に染まらず己を貫く強い意志という思いを込めた兜の「白糸威※1」に見立てたホワイトのバンドは、フッ素ラバー素材を使用することでしなやかに腕にフィットし、かつ耐久性・防汚性に優れています。ダークシルバーカラーのIPを施したチタン素材のケースは、深層硬化処理で硬度を高めると同時に結晶模様を浮かび上がらせることで、兜の色味を表現しながら無骨な雰囲気に仕上げました。側面には“G-SHOCK”40周年のメタルプレートや、情熱・勝利などの石言葉を持つルビーをビスにあしらい、記念モデルならではの特別仕様に仕上げています。
※1…威(おどし)とは兜や鎧を構成する板状のパーツを糸で綴じ連ねたもの。その糸が白色のものを、白糸威と呼ぶ。
※2…石目とは金属の表面を鏨で叩いてできる凹んだ点形状のこと。引用元:40周年にちなんだ特別制作の兜がモチーフの“MR-G” – カシオ計算機株式会社
MRG-B2000SG
メーカー希望小売価格:880,000円(税込)
発売日:2023年11月10日
生産個数:700個
彫金師 小林正雄
滋賀県大津市で祖父の代から続く錺師の三代目。京都に彫金を学び、彫金師としても活躍。神社仏閣の金具の制作や文化財の復元のほか、茶道具や美術工芸品など、幅広い分野の錺金具製作を手掛ける。日本を代表する金属工芸作家の一人。
甲冑師 鈴甲子雄山
創業100年余続く老舗甲冑工房の四代目。伝統工芸士。全国新作節句人形コンクールにおいて内閣総理大臣賞特別賞受賞。機会ある度に日本全国に所蔵されている鎧、兜を実地に調べ研究精進を重ね現在に至る。
鈴甲子雄山から、本件に関しまして。
今回製作した兜「日根野頭形兜白糸威虎前立 -ひねのずなり かぶと しろいとおどしとらまえたて- 」は安土・桃山期の甲冑をベースに、カシオ様の40周年企画に合わせて製作した作品です。
日根野形とは、兜の後ろに下がっている、「しころ」と呼ばれるパーツの形状を意味しており、肩のラインに合わせて防御する作りになっているのが特徴です。虎の前立は前述の彫金師 小林氏に製作していただいたもので、重厚で厳かな雰囲気を醸し出しています。
実物の甲冑をオリジナルで製作する企画というのは、現代の甲冑師の中では稀有な出来事と思い、二つ返事で参加させていただきました。どうもありがとうございました。
甲冑師 鈴甲子雄山